自宅安静生活からの、羊水減少による管理入院
少し更新が空いてしまいました。息子は元気です!
更新が滞っている間も毎日このブログへのアクセスがあり驚きました。
なんと、「三尖弁閉鎖 ブログ」で検索をするとかなり上位にこのブログがヒットするようになっています(2017/6/28現在)。
この心疾患のブログは本当に少ないのだなと実感しました。
できるだけ早くリアルタイムに追いつけるよう頑張ります。
(※最近、フォンタン判断のカテーテル検査を行い、おそらく進めるだろうと診立てです。正式にはカンファレンスをした上で決定し、次回の外来で教えて頂きます。同時に、肺動静脈瘻という厄介な肺の病気も見つかりました。詳しくはまた後日に。)
特にすることのない自宅安静生活
切迫早産による入院は終了したものの、出産までは自宅で絶対安静を宣告されました。
それから出産までの生活は、家から一歩も出ず(ゴミ出しも夫に任せて)、料理は椅子に座りながらゆっくり行う、というものでした。
出産の準備といっても、息子のものはNICUに預ける為に最低限必要な肌着・タオル・オムツくらいだったので特にやることもなく、日中はひたすらソファでゴロゴロしながらテレビやネットサーフィンをしていました。
息子の退院は全く分からなかったので、自宅で息子を迎え入れる準備は一切しませんでした。
出産後、通常であれば私は1週間で退院するので一人で自宅に帰ります。
その時、息子はいないのに赤ちゃんのものが家にあったらとても辛かったと思います。
妊娠中に心疾患が分からず、普通に赤ちゃんを迎え入れる準備をして出産し、その後判明して自分だけ自宅に帰る、となったらどんなに悲しかったでしょうか。
「産まれるまで分からないほうが良かった、その方が妊婦生活を楽しく過ごせた」という考えもあるようですが、私個人としては妊娠中に分かった方が時間をかけて覚悟を決めて勉強もできるし、出産後ハイの状態で疾患を告げられ、NICUだ手術だと言われる方が大変だろうと思います。
改めて、息子の心疾患を見つけてくれた産婦人科医に感謝します。
妊婦検診では、特に大きな異常はなし
2016/3/3 31週1日
- 推定体重1912g
- 頭大きめ(直径ベースで+4週、横幅があるのでそれを加味すると+2週)なので体重が大きく出るのかも
- 染色体異常の可能性については、機能的な異常は見られないこと、体重が大きいこと(通常、染色体異常がある子は小さい)からあまり考えられない
- 前回は大動脈弁が狭く見えたが、今回は割と広く見えたので、産まれてみないと分からないがすぐにノーウッド手術とはならないかも
- 2/3の説明の手術手法2.だと手術回数は増えるが、心臓を止めるノーウッド手術が一番身体に負担がかかるので、それをできるだけ後(生後1,2か月後が目途)にした方が良い
- 心室中隔欠損(VSD)の大小によっても手術方法が異なる。小さいとノーウッド型手術、大きいと大動脈形成+肺動脈バンディング
- 卵円孔が狭小した場合(フォンタンまでは開いていないといけない)、風船のようなものをつけたカテーテルを入れるか、手術で広げることになる。卵円孔は薄い膜のようなもの。
- 僧帽弁に若干の逆流あり。特に問題視する程度ではないが、今後の経過注視必要。尚、健常者でも13人に1人くらいは弁の若干の逆流あり。
2016/3/17 33週1日
- 推定体重2100g
- 頭大きめだが(+3週)、よく見るパターン
- お腹を見た感じでも、そんなに大きい赤ちゃんという印象はない
- 鼻骨がはっきり見える
- 心臓も特に変化なし
- 手の指は5本はっきり確認
2016/3/31 35週1日
- 心臓の状態についての所見は特に変わらず
- 出生後、大動脈の狭窄・縮窄具合、VSDの大きさを見て手術方式を決定する
- フォンタン手術を控えているので、感染症に注意する必要があり、1歳くらいまでは人混みへの外出は避けてほしい。飛行機も同じ理由から注意が必要。又、機内で容体が悪くなった場合も怖い。
- 推定体重2300g
38週検診にて羊水過小と判明し、そのまま入院
2016/4/21 38週1日
4/8、4/14と通常通りの妊婦検診を行い、赤ちゃんの体重も順調に増加しているし特段問題はないとのことでした。
しかし38週に入ったところで羊水が減っていることが分かりました。
帰宅は許されずそのまま入院となり、39週に入ったところで子宮口にバルーンを入れ、陣痛促進剤を使って日中に出産できるようにすることになりました。
体重も約2700gまで増えており、十分だろうとのことでした。
少し驚きましたが、自宅で陣痛が来てタクシーを呼んで1時間かかる病院まで行くことに不安を感じていたので、出産前から入院できるのは安心だなと思いました。